【初級編】ラップバトルの楽しみ方
※ラッパー達が地元のレペゼンとプライドをかけてラップで戦ってる図
少しずつ知名度を得てきたラップバトル。夜中にテレビを点けてみたらフリースタイルダンジョンがやってた。と言う人も少なからずいると思う。さて、適当に夜中点けたテレビをみただけで、どれだけの人がラップバトルを好きになると思う?
事前知識なしでみるラップバトルってあまり楽しみ方が分からないと思うんですよ。あからさまな韻を踏んで、ようやく「あぁ、そう言う事ね」くらい。その程度だと思います。初見じゃまだアガる段階までは行かないんじゃないかな。あ、アガるってのはテンションが上がるとか歓声が上がるって意味ね。
俺はラップバトル、大好きです。今回の記事はラップバトルについて少しだけ掘り下げようかと。誰にも頼まれてないけど。楽しみ方を教えます。普及したい。これみて楽しめ。
【そもそもラップバトルって?】
普及したいと言ったものの、ラップバトル自体は10年以上も歴史があって、最近はなかなか認知されてきた方。やっぱりフリースタイルダンジョンの影響が大きい。既に普及されきっている。一応解説しておくとラップバトルとは韻(母音を合わせた言葉。ライムとも呼ぶ)を踏みながら相手をdis(悪口)する言わば、ビート(インスト曲)に合わせた高度な口喧嘩だ。
ちょっと待って。それってダジャレで悪口を言い合うって事?と、言いたい気持ちは分かる。「インド洋でIN土曜」(ダジャレステーション引用)これはダジャレ。「インド」と「IN土」で全て同じ発音だ。韻は「インド」「インコ」インしか同じ発音はない。でもドとコの母音が同じでしょ?母音を合わせれば「ヒント」でも「ウンコ」でもなんでも良いわけだ。更に言えば「嫉妬」でも良い。語感が似ていれば母音が全て一致してなくても良い。もうなんでもアリかよ。
【ラップスタイルのジャンル】
韻の話が全て?どちらにせよほぼダジャレ勝負じゃない?それで言ったら呂布カルマくそ雑魚じゃね?はい。言いたい事は分かります。ここから本記事の本題に入ります。審査員がいるにせよ、観客の歓声で決めるにせよ、バトルと称している以上、勝敗をつけなくてはならない。採点基準の話をしようと思う。
採点基準って結局、個人の好き嫌いに分かれる部分はあるんですけどラッパーの種類を大雑把に分けると
ライムタイプ(韻をよく踏む)
バイブスタイプ(盛り上がるようなアツい事を言う)
パンチラインタイプ(的確な相手の悪口を言う)
フロウタイプ(ビートにどれだけ乗れているか。簡単に言うと即興の歌メロの良さ)
くらいに分類できます。もっと細分化は出来るけど、今回は初級編なので。
いまダンジョンでモンスターを務めている呂布カルマは上記で分類するならパンチラインタイプだ。韻に拘らず、小節を無駄遣いする事なくパンチラインを敷き詰める。鎮座ドープネスは間違いなくフロウタイプ。即興なのにクオリティの高い歌のようなラップをする。バイブスタイプが少し難しいのだが、現モンスターの中で言うなら輪入道、そしてラスボスの般若。自分の生き様とか、考えとか言葉を駆使して周りにどれだけ伝えれるか。
韻だけがラップの全てではないのだ。どれだけビートに合わせれるか。バトルに限ってだが、どれだけ相手にキツイことを言えるか。どれだけアツいことを言えるか。その中で韻を踏めるか。やはり名の通っているバトルMCは大体韻を踏んでいるが、その他の部分でカバーできるなら無理に韻を踏まなくても良い。まぁ、こんな所だろうか。
【まとめ】
今回は初級編と言うこともあって、当たり前のような話しかしてませんが、これで少しでもラップバトルの楽しさに気付いてもらえたらなと思います。いずれ中級編も書こうと思います。今回はこれで。それではまた。
written 藤由 (@konami0103) on Twitter